動画広告はどう作る?手軽に動画制作できるツール6選
SNS広告を中心に近年では動画広告が重要性を増しています。
しかし動画広告の制作を毎回委託していてはコストがかさみますし、納品までの時間もかかってしまうためできる限り自社で作れる体制を整えたいもの。
しかし、動画制作というと難易度が高いイメージを持たれるかもしれません。
今回は、動画制作に関する知識が少ない担当者でも完成度の高い動画広告を手軽に制作することができる動画制作ツール6選をご紹介します。
初心者向けのごく簡単な無料ツールから、少し慣れてきた中級者向けの有料のツールまで取り上げていますので導入するツール選びにぜひご活用ください。
目次
動画広告はどうやって作る?
動画広告の多くは15秒以内の短いものが使われています。
1分を超えるような長さの動画も配信することはできますが、その場合は最初の数秒でスキップされてしまう可能性が高いため最初は10秒以内の短い動画広告を作りましょう。
わずか10秒の動画であっても、イチからすべて作ろうとすると、素材の撮影から長さの調整、音声の挿入、テロップの表示、分割や繋ぎ合わせなど非常に多くの工程が必要です。
これを担当者が1人でこなすのは難しいですが、今ではテンプレートに沿って素材を当てはめていくだけでクオリティの高い動画を制作できるツールも多く存在しています。
クオリティの高い動画を継続的に制作していくためには自分のスキルと目的に合わせたツール選びが必須と言えます。
手軽に動画広告を制作できるツール6選
ここからは実際に利用できる動画制作ツールとして、動画制作に慣れていない人でも手軽にクオリティの高い動画を制作できるツールを6つご紹介します。
広告媒体が公開している無料ツール
動画制作ツールの中には各広告媒体が無料で公開しているものがあります。
動画広告は広告主にとっては効果が高いものですが、効果が高い広告は広告媒体にとっても嬉しいものですので出稿を促進するために使いやすいツールが用意されています。
ここではその中からGoogleとMetaのツールをご紹介します。
Google広告のアセットライブラリ
Google広告のアセットライブラリの中で動画制作ツールを利用することができます。
アセットライブラリの動画制作ツールを利用するには、Google広告の管理画面でメニューから「ツール」「アセットライブラリ」を選択します。
表示された「新規」ボタンをクリックするとメニューが開きますので、そこから「動画」「動画を作成」の順に選択すると動画制作画面を開くことができます。
アセットライブラリはGoogleが用意しているいくつかのテンプレートを利用して動画制作をする仕組みです。
テンプレートはサイズも構成も様々なものがありますのでまずは一通り中身を見てから目的にあったものを選択しましょう。
各テンプレートは複数のシーンに分かれており、各シーンに画像やテキストの枠が用意されています。
この枠に画像素材やテキストを当てはめていくだけで綺麗な動画を制作することができるため大変手軽に動画制作が可能です。
テキストはフォントや色を変更することもできますし、音楽やナレーションを追加することもできます。
制作した動画は一旦YouTubeのチャンネルにアップロードする必要がありますが、アップロードした動画がそのまま公開されるわけではありませんのでご安心ください。
アセットライブラリは誰でも無料で利用することができ、かつ操作も簡単で使いやすいのがメリットです。
反面、テンプレートの数が少ないため制作したい動画のイメージが固まっている場合はそれが実現しにくい可能性があります。
動画制作にある程度慣れてきて自由度の高いツールが必要になったときは有料のツールを導入することも検討しましょう。
Meta広告マネージャ
Meta広告の広告マネージャでも動画広告を制作することができます。
ただしMetaの動画制作ツールは隠れた場所にありますので、知らない人が見つけるのは難しくなってしまっています。
Meta広告マネージャで動画を制作するには、まずMeta広告の管理画面で広告作成の画面を開きます。
Metaの動画制作ツールは「画像をもとに動画を作る」という目的のツールであるためベースにする画像を最初に1枚アップロードする必要がありますので、画像広告を作るときのように適当な画像を1枚選択してアップロードしてください。
画像をアップロードした状態で「メディア」の右の「編集」ボタンをクリックすると「動画に変換」というボタンが現れますのでこちらをクリックします。
するとMeta動画制作ツールを開くことができます。
Meta動画制作ツールはGoogle広告のアセットライブラリと同じくテンプレートを使って素材を当てはめて動画にしていく仕組みです。
Metaが用意しているテンプレートが表示されますので、その中から作りたい広告に合っているテンプレートをひとつ選択して編集を開始してください。
Meta動画制作ツールでは各シーンの秒数を調整することができます。
Google広告のアセットライブラリでは各シーンの秒数は決められたものから変更できないので、これはMeta動画制作ツールのメリットと言えます。
Google広告のアセットライブラリでは自由度が足りないと感じたらMeta動画制作ツールを試してみてもいいかもしれません。
ただし、Meta動画制作ツールでは音楽やナレーションを追加することができません。
SNSの動画広告は音が再生されないことも多いので割り切って使う分にはいいですが、音声を重視する場合は他のツールの方が向いているでしょう。
Google広告と同じくテンプレートの数も少なめですので、よりクオリティを求めるなら有料のツールを検討しましょう。
テンプレートと素材を合わせて作れる有料ツール
無料ツールでは足りなく感じたら有料ツールを導入する機会かもしれません。
有料ツールは一定期間の契約が必要になるので単発の動画制作には不向きですが、有料である分クオリティは上がりますし自由度が高く操作も簡単です。
継続的に動画制作を行う予定があるならこれらの有料ツールの導入を検討してみてください。
RICHKA(リチカ)
RICHKA(リチカ)は2,000以上ものテンプレートを使って画像素材を当てはめるだけでクオリティの高い動画制作が可能な有料ツールです。
Facebook、Instagram、YouTube、Yahoo!、LINE、TikTok、Twitter(X)とそれぞれの媒体に適した動画制作ができる機能も備えています。
動画制作だけでなく、素材として使用する画像にも手を加えたり、素材を抽出したりという機能もあるので素材を用意する手間も減らすことが可能です。
料金は初期費用+月額料金となっておりますが、料金はWebサイトには記載されていないのでお問い合わせください。
LetroStudio
LetroStudioは800種類以上のテンプレートを使って動画制作ができる有料ツールです。
リチカと比較してテンプレートの数は少ないものの、利用の契約をすると専任のコンサルタントによるサポートが受けられるというメリットがあります。
「せっかく契約したのに使い方がわからずうまく使いこなせない」という懸念をなくすことができるでしょう。
また、より細かいところにこだわって動画制作できる機能を多く備えているため理想の動画制作が実現しやすいというのもメリットです。
料金は初期費用+月額料金となっており、自社制作向けのプランと広告代理店向けのプランが用意されています。
それぞれの具体的な料金についてはお問い合わせください。
本格的な動画制作ができるツール
テンプレートを使った動画制作ではなく、もっと幅広く思い通りの動画を作りたいという方にはより本格的なツールをおすすめします。
テンプレートを使わなくなる分難易度が大きく上がるため中級者以上の方向けですが、使いこなすことができれば高い効果を上げることができるでしょう。
PremirePro
PremireProは、PhotoshopやIllustratorで有名なAdobeが提供している本格的な動画制作ツールです。
非常に多機能であるため、動画制作を専門とするクリエイターも多く利用しており大変信頼度の高いツールと言えます。
プロ志向が強く使いこなす難易度は高めですが、AIを使った編集機能やひとつの動画を数クリックで各媒体に最適化して編集できる機能も備えています。
ブランディングのための「魅せる」動画制作のときなどには特に力強い存在になるでしょう。
料金は法人の場合月額4,380円(税込)から利用でき、契約すると100GBのクラウドストレージやAdobeフォントを利用する権利も得ることができます。
もし社内で他のAdobeのツールを利用している場合は合わせて利用することで費用を抑えることができるかもしれないので確認しておきましょう。
PowerDirector
PowerDirectorは日本で一番売れている動画編集ソフトです。
高機能ですが比較的扱いやすい操作感になっており、テンプレートを使用して動画制作をすることもできます。
PremireProがプロ向けとすればPowerDirectorは中級者向けと言えるでしょう。
料金は月額748円(税込、年間契約)から利用でき、有料ツールの中では安く使えるのも大きなメリットです。
動画制作ツールの選び方
動画制作ツールはただ機能が多ければいいというわけではありません。
機能が多くても最初は持て余すことが多くなってしまいがちですし、出稿したい媒体に合っているか、利用環境に適しているかなどの問題もあります。
ここからは動画制作ツールを選ぶ際に気にしておきたいポイントについて解説します。
出稿したい媒体に合った動画が作れるか
動画広告を作るなら出稿したい媒体のことは必ず意識しておくべきでしょう。
例えばFacebookなら正方形の動画が多く使われますが、Tiktokであればスマホ画面に合わせた縦長の動画の方が適しています。
あるいはYouTubeに出稿する場合は再生時間が長めの動画を作れるツールが向いています。
出稿したい媒体に合わせた動画制作の機能を備えているかどうかを確認しておき、目的に沿った動画制作ツールを選びましょう。
費用はどれくらいかかるか
有料ツールを導入するなら気になるのが費用の面です。
買い切りのツールと契約して利用するツールがありますが、最近では買い切りのツールは少なくなってきています。
契約する場合は初期費用が発生するものもありますので、総額でどのくらいの費用がかかるのかを確認しておき、かかった費用をしっかり回収できるものを選びましょう。
契約期間はどれくらいか
契約して利用する有料ツールを導入するなら、契約期間の確認も大切です。
例えばスポット的に3ヶ月間利用したい場合に1年単位でしか契約できないツールを選んでしまうと無駄な費用が多く発生してしまいます。
特に初めて動画制作ツールを導入するという場合は短期間で解約することになる可能性も踏まえて解約がしやすいツールを選ぶことも視野に入れた方がいいでしょう。
担当者の利用環境に合っているか
動画制作ツールを導入しても担当者の利用環境に合っていないとうまく使いこなすことができません。
WindowsかMacかという問題も大切ですが、パソコン自体のスペックも重要です。
動画編集はただでさえ画像編集と比べると高いスペックが要求されるものです。
動作の重いツールを選ぶと操作がカクカクしたり、編集した動画を書き出すのに長い時間がかかってしまう可能性がありますので注意しましょう。
導入を検討しているツールが無料体験版を公開していれば、契約前に体験版を使ってしっかり動作するかどうかを確かめておくことをおすすめします。
体験版が公開されていない場合はツールの推奨スペックがどの程度かを問い合わせることで指標にできるでしょう。
まとめ
今回は動画制作ツール6選と動画制作ツールの選び方について紹介・解説してきました。
動画広告を出稿するなら自社で継続的に制作できる体制を整えたいものですが、そのためにはツール選びが非常に大切になりますのでよく吟味して選びましょう。
もしも自社に合ったツールが見つからないという場合は、思い切って委託してしまうというのもひとつの手です。
成果が最大化できるやり方を選ぶのが一番ですので、機能だけでなく費用や環境など様々な条件を加味して自社に最適なツールを探してみてください。
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