Instagramショッピング広告とは?出稿方法とメリット
近年、ECサイトが増えたことでインターネット上で買い物をすることは当たり前になりました。
ECサイトへの集客方法として注目を集めているのがSNS広告です。
SNS広告の中でもInstagramは「ショッピング広告」というECサイト向けに特化した配信ができることから活用する企業が増加しています。
ECサイトの集客に困っている方や、既にInstagramを活用していてまだ広告出稿を行っていない方にはInstagramのショッピング広告の活用をおすすめします。
今回の記事ではInstagramのショッピング広告について、概要と配信方法、効果を高めるコツについて解説していきます。
目次
Instagramのショッピング広告とは
Instagramのショッピング広告とは「商品タグ」をつけた投稿を広告として配信できる機能です。
通常の広告はバナーや動画を表示しますが、ショッピング広告は「投稿」が広告となる点が特徴です。
広告用にバナーや動画を新規制作する必要はなく投稿がそのまま広告として使えるため、既にInstagramで情報発信を行っている方は追加の準備が少なく済みます。
ユーザー目線では、投稿を見ている中で気になる商品を見つけたときに商品タグをタップするだけで購入ページに移ることができ、気軽に買い物を楽しむことができる利点があります。
ECサイトを運営しているならぜひ活用したい広告と言えます。
Instagramのショッピング広告を出稿できる条件
Instagramのショッピング広告には出稿するための条件があります。
条件と言っても難しいものではないので心配する必要はほとんどありませんが、出稿に問題がないかどうかはあらかじめ確認しておきましょう。
条件は以下のようなものがあります。
・Instagramの承認を受けていること
・ショッピング広告が利用できる国のビジネスであること
・アカウントが30日間以上アクティブであること
・過去のInstagramポリシー違反が2回以下であること
・広告する商品を実際に取り扱っていること
つまり、日本国内でECサイトのビジネスをしていて過去にInstagramのポリシー違反を繰り返していない人であればほとんど問題なく利用が可能です。
細かなルールについてはInstagramの公式ヘルプセンターをご参照ください。
Instagramのショッピング広告の配信面
Instagramのショッピング広告は大きく2つの配信面があります。
ホームタブのフィード
1つ目の配信面は、ホームタブのフィードです。
フィードとは通常の投稿のことで、ストーリーズは含まれません。
Instagramのユーザーが普段利用している中で多く目にするのがホームタブのフィードですから、配信面として最も接触機会が得られやすいものと言えます。
ショッピング広告も通常の投稿と同様に画像または動画で配信することができ、複数の画像をスライドで表示させるカルーセルも利用可能です。
フィードで他の投稿に溶け込むことでユーザーにとって自然で「広告感」が少なくなるのも利点でしょう。
発見タブのフィード
2つ目の配信面は、発見タブのフィードです。
発見タブとはInstagramがそれぞれのユーザーに合わせてオススメの投稿をレコメンドで表示するタブです。
ユーザーがフォローや検索をしていないアカウントの投稿も対象となり、ユーザーの好みや興味関心を推測してレコメンドが行われます。
ホームタブと比べて接触機会は少なくなりますが、発見タブを利用しているユーザーは「自分がまだ知らない自分の好きなもの」を求める傾向にありますので、うまく好みに合致すれば購買率も高まることが期待されます。
Instagramのショッピング広告のメリット・デメリット
Instagramのショッピング広告を始める前にどんなメリット・デメリットがあるのかを確認しておきましょう。
ひとつずつ解説していきます。
商品の画像や動画から直接購入ページに誘導できる
1つ目のメリットは、直接購入ページに誘導できることです。
商品を利用している様子の写真や動画がそのまま使えて、商品に興味を持ったユーザーがその商品タグをタップして直接購入に進むことができます。
商品を説明するためのLPを必要としないのでユーザーの温度感が高い状態を保って購入まで誘導することが可能です。
ターゲティングの精度が高く手法も豊富
2つ目のメリットは、ターゲティングの精度と手法が充実していることです。
ショッピング広告も通常のバナー広告と同じようにMetaが持つユーザーデータ(年齢・性別や興味関心など)を活用したターゲティングが可能なため精度の高さが魅力です。
加えて、ショッピング広告向けのターゲティングとして「過去に自社商品を購入したユーザーに似ている人」や「Instagramのショッピング広告に反応したことがある人」のように購買意欲が高そうなユーザーを対象とすることもできます。
他の媒体や広告メニューと比べて高い成果を見込むことができるでしょう。
過去の投稿や商品紹介の画像を再利用できる
3つ目のメリットは、過去の素材を使いまわせることです。
ショッピング広告はInstagramで自分が過去にした投稿をそのまま利用できます。
過去に投稿をしておらず広告から始めたいという場合も、いわゆる「広告らしい」バナーを制作するのではなく商品の写真があれば始めることができます。
そのため開始前に準備するものが少なく済み、スタートが簡単です。
ハードルの高さが理由で広告出稿をしていなかったという方にはまさしくぴったりの施策と言えます。
フォロワー以外にも表示されるので広くリーチできる
4つ目のメリットは、リーチの広さです。
ショッピング広告は自分のInstagramアカウントをフォローしていない人にも広告を表示できるのでたくさんの接触機会を得ることができます。
Instagramで商品タグをつけるだけなら広告ではない通常の投稿でも可能ですが、通常の投稿を見てくれるのは基本的にはフォロワーに限られるためリーチが狭いのが欠点です。
新規顧客を獲得したい場合は通常の投稿だけでなく広告出稿も行うことでリーチの広さを活かすことができます。
デメリット:商品ページまでのタップ数が増える
ショッピング広告のデメリットは、バナー広告と比べて商品ページに移動するまでのタップ数が増えてしまうことです。
バナー広告であれば、広告を1回タップすれば商品ページやLPに移ることができます。
しかしショッピング広告の場合、商品タグをタップするとまず商品の情報とCTAボタンが出て、CTAボタンをタップするとリンク先に移動する仕組みです。
つまりリンク先に移動するまでに必要なタップ数がバナー広告は1回、ショッピング広告は2回となっており操作が1回だけ多く必要になります。
操作回数が増えればユーザーの離脱ポイントも増えますので、Instagramのインサイトやアクセス解析を駆使して離脱を増やさないよう気を付けましょう。
Instagramのショッピング広告のコツ
Instagramのショッピング広告で効果を最大化するためのコツがあります。
ひとつずつ解説していきます。
商品を大きく写した画像・動画を使う
ショッピング広告で使う画像・動画では紹介したい商品を主体にして大きく写すようにしましょう。
商品が小さくてよく見えなかったり、背景が派手で埋もれてしまったり、商品の色味がわかりづらかったりするとユーザーの購買意欲を下げてしまう原因になります。
世界観を伝えることも重要ですが、あくまで紹介したいのは商品そのものであることを忘れないようにしましょう。
複数の商品が写っているときはそれぞれに商品タグをつける
1枚の画像に複数の商品が写っているなら、それぞれの商品に商品タグをつけておきましょう。
例えばファッションアイテムのように「この組み合わせが良い」と感じて購入に至るケースは少なくありません。
その場合に商品タグがついていないとユーザーは購入できるのかどうかがわからず、機会損失に繋がります。
商品タグは1枚の画像に複数つけることができますので活用しましょう。
ただし、商品タグのつけすぎには要注意です。
商品タグが多すぎるとタグがタップしづらくなってストレスになったり、商品がタグで隠れて見せたいものがわかりづらくなってしまったりすることがあります。
あれもこれもと訴求するのではなくユーザー目線で広告を見返してみましょう。
商品の在庫には常に気を配る
ショッピング広告で写している商品は常に在庫と一致するよう気を配りましょう。
特に取り扱っている商品が多く幅が広い場合などは「どの商品の広告が出ているのかわからない」となってしまうことがあります。
在庫切れで買えない商品や、既に取り扱いを終了している商品の広告が出続けていると、その商品が欲しくて広告をタップしたユーザーをがっかりさせてしまいます。
それだけでなく広告費も無駄にかかってしまう状況ですから広告の出稿と在庫の状況は必ず意識しておきましょう。
Instagramのショッピング広告の出稿方法
Instagramのショッピング広告を出稿するには2通りの方法があります。
既にInstagramの投稿をしている方も、これからInstagramを始めたいという方もショッピング広告を出稿することができます。
それぞれ方法を解説していきますので、ご自身にあった方法をご確認ください。
既存の投稿を再利用する方法
既にInstagramで商品紹介の投稿をしているという方向けの方法がこちらです。
まずMeta広告の広告マネージャを開き、キャンペーンと広告セットを作成します。
配信面を指定したい場合は広告セットの設定時に「配置を編集」から「Instagramフィード」か「Instagram発見タブ」を選んでください。
次に広告作成の画面を開き、広告設定から「既存の投稿を使用」を選択し「投稿を選択」をクリックすると、過去の自分の投稿が表示されるので広告にしたい投稿を選んで設定完了です。
過去に投稿があれば非常に簡単に広告設定ができ、しかもバナー広告と全く同じように効果計測が可能です。
新しく広告を作成する方法
これまでにInstagramで商品紹介の投稿をしたことがない方や、投稿で使っていなかった商品画像で新たに広告を作りたいという方向けの方法がこちらです。
まずMeta広告の広告マネージャを開き、キャンペーンと広告セットを作成します。
配信面を指定したい場合は広告セットの設定時に「配置を編集」から「Instagramフィード」か「Instagram発見タブ」を選んでください。
次に広告作成の画面を開き、フォーマットは「シングル画像または動画」か「カルーセル」を選択します。
そして「メディアを追加」をクリックして、広告に使用したい画像または動画をアップロードします。
アップロードした画像や動画の右にある「メディアを編集」をクリックすると商品タグをつけることができますので、商品タグを選択して画像の上にドラッグアンドドロップで設置してください。
まだInstagramで商品の情報を登録していない場合は商品タグを選択する前に「カタログを管理」をクリックしてカタログを登録しましょう。
画像や動画に写っている商品に合わせて商品タグの設置ができたら保存して設定完了です。
この手順でイチから作成した場合も過去の投稿を使った場合と全く変わらず広告配信が可能で、パフォーマンスレポートも同様のものが計測可能となっています。
まとめ
今回はInstagramのショッピング広告について一挙に解説してきました。
SNSからECサイトに誘導する方法として非常にアピール力が強く、購買意欲を高めるのに向いているのがInstagramのショッピング広告です。
既にInstagramで情報発信をしているという方も、これまでInstagramを使っておらず集客を増やす方法を探しているという方も、ぜひこの機会にショッピング広告をECサイトの集客に活用してみてください。
運用型広告のコンバージョン獲得・増加なら
すべてZokujinにお任せください。
こんなお悩みがあればご相談ください!
-
コンバージョンが獲れない
-
コンバージョンが増えない
-
Web広告を始めたいけどどこにお願いしよう