Instagramのパートナーシップ広告とは？メリットや配信方法を徹底解説！

数多くのフォロワーを抱え、SNS上で影響力を持つインフルエンサー。近年、企業がインフルエンサーに自社の商品やサービスの紹介を依頼する機会が増えています。

 

Instagramでは、インフルエンサーの投稿を活用できる「パートナーシップ広告」という配信方法があります。インフルエンサーはファンからの信頼があり、リアルな声を投稿できるため、ユーザーに刺さりやすいのが特徴です。

 

本記事では、パートナーシップ広告の特徴やメリット、配信方法を解説します。パートナーシップ広告を活用して、Instagramでのマーケティングを強化しましょう。

Instagramのパートナーシップ広告とは？

Instagramのパートナーシップ広告は、インフルエンサーが投稿したコンテンツを、企業が自社の広告として配信する手法です。パートナーシップ広告は、「（アカウント名）とのタイアップ投稿」という表記が投稿内に含まれるため、タイアップ投稿と呼ばれることもあります。

 

広告主は、自社の商品やサービスを宣伝するために、インフルエンサーが作成したコンテンツを活用します。そのため、広告制作の手間とコストを削減しつつ、自然に作成されたコンテンツを通じてターゲットにリーチすることが可能です。

パートナーシップ広告のInstagram上での表示方法

出典：Meta

 

パートナーシップ広告は、アカウント名の下に「広告（Sponsored）」と表記され、キャプション欄には「タイアップ投稿」と明示されます。そのため、ユーザーはインフルエンサーの通常の投稿なのか、パートナーシップ広告なのかを一目で判断することが可能です。

 

これらの表記は、インフルエンサーと広告主のビジネスの透明性を向上させるために表示されています。

 

パートナーシップ広告の配信面

パートナーシップ広告は、以下3つの配信面に掲載できます。

 

・フィード
・ストーリーズ
・発見タブ
・リール

 

以下ではそれぞれの配信面について解説します。

1.フィード

フィードは、Instagramのアプリを開いた際に一番初めに表示される画面です。フィードはInstagramのホーム画面にあたるもので、ユーザーはフォローしているアカウントの投稿をフィードから確認します。

 

パートナーシップ広告は、通常のフィード投稿と同様に表示されるため、多くのユーザーの目に留まりやすいのが特徴です。

2.ストーリーズ

ストーリーズは、縦型のフルスクリーンでコンテンツが表示される画面です。他の広告面よりインパクトが大きく、フィードより印象に残りやすい可能性もあります。パートナーシップ広告は、通常投稿の合間に表示されるため、広告色も強くありません。

 

ただし、通常のストーリーズと同様に、24時間経過するとパートナーシップ広告はプロフィールに表示されなくなります。

3.発見タブ

発見タブとは、ユーザーの興味・関心に合わせたコンテンツが表示される画面です。フォローしていないアカウントの投稿も表示されるため、インフルエンサーのフォロワー以外のユーザーにもアプローチできます。

 

発見タブは、情報を積極的に集めるユーザーが利用しているため、確度の高いユーザーの獲得が期待できます。

 

4.リール

リールとは、縦型のフルスクリーン動画が表示される画面です。TikTokのように、スワイプすると続々と動画が再生されます。動画にはBGMやエフェクト効果を付けられるため、印象に残りやすいコンテンツを作成できるのが特徴です。

 

発見タブと同じく、リールはフォローしていないアカウントの投稿も表示されるため、リーチ数の増加が期待できます。

 

Instagramのパートナーシップ広告のメリット

Instagramのパートナーシップ広告には、以下のようなメリットがあります。

 

・インフルエンサーのファンにアプローチできる
・インフルエンサーマーケティングの効果を計測できる
・ステルスマーケティングを防止できる

 

それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。

インフルエンサーのファンにアプローチできる

パートナーシップ広告のメリットとして、インフルエンサーの影響力を最大限に活用できることが挙げられます。パートナーシップ広告は、インフルエンサーが投稿したコンテンツを活用するため、同アカウントをフォローしているユーザーにアプローチしやすいのが特徴です。

 

通常の企業発信の広告は、ユーザーに対して情報が伝わりにくかったり、広告色が強いと反応をしてもらえない可能性があります。しかし、インフルエンサーが発信した情報であれば、影響力の高さや信頼度があるため、フォロワーに受け入れられやすくなります。

 

商材のターゲットとインフルエンサーのファンの属性が合っていれば、パートナーシップ広告はさらに高い効果を期待できるでしょう。

インフルエンサーマーケティングの効果を計測できる

パートナーシップ広告は、インフルエンサーマーケティングとして効果を計測できます。

 

従来のインフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーが投稿したコンテンツのインサイトは、本人しか閲覧できませんでした。そのため、広告主は効果を詳細に把握することが難しく、コンバージョン数など限られた情報しか利用できませんでした。

 

しかし、パートナーシップ広告では、投稿のリーチやエンゲージメント、コンバージョン率など、広告の効果を把握することが可能です。さらに、Instagramの分析ツール「インサイト」や広告マネージャーを活用することで、フォロワーの動向やユーザー層についての情報も得られます。

 

パートナーシップ広告は、インフルエンサーの投稿を活用する広告ですが、広告主側も数値を確認できるため、戦略を立てやすいのがメリットの1つです。

ステルスマーケティングを防止できる

パートナーシップ広告は、ステルスマーケティングの防止にも効果的です。

 

SNSでインフルエンサーを活用したプロモーションを行う際、「#PR」などで宣伝であることを示すことが求められています。しかし、その記載が不十分だったり、見逃されたりすることで、ステルスマーケティングの疑念が生まれるケースがあります。

 

パートナーシップ広告の場合、公式の機能として提供されているため、広告主とインフルエンサーの協力関係が明示されています。さらに、投稿内には「タイアップ投稿」という表示がわかりやすく入るため、フォロワーは投稿が広告であることを理解しやすくなります。そのため、ステルスマーケティングの誤解や混乱を防ぐことができます。

【画像付きで解説】Instagramのパートナーシップ広告の配信方法

こちらでは、Instagramのパートナーシップ広告の配信方法を解説します。クリエイター側・広告主側でそれぞれ設定が必要なので、手順を押さえておきましょう。

クリエイター側の設定

はじめに、クリエイター側の設定を紹介します。クリエイター側は、Instagramのアプリでの操作が必要です。

1.Instagramアプリの設定を開き、「アカウントの種類とツール」を開きます。
2.「ブランドコンテンツ」を選択します。
3.「ブランドパートナーに承認をリクエスト」をタップします。

 

4.検索窓から広告主のInstagramアカウントを検索します。
5.広告主のInstagramアカウントにリクエストを送信します。

 

クリエイター側の設定は以上です。広告主にリクエストを送信したことを伝えて、承認されるのを待ちましょう。

広告主側の設定

クリエイターからリクエストが送信されたら、広告主側もInstagramのアプリから操作を行います。

1.お知らせ欄から、クリエイターからリクエストが送信されていることを確認します。
2.クリエイターのリクエストを承認します。
3.「承認済みのコンテンツクリエイター」に該当アカウントが追加されていることを確認します。

 

Instagram上での設定は以上です。リクエストの承認が完了すると、パートナーシップ広告の配信が可能となります。

広告マネージャーでの設定

こちらでは広告マネージャーでの配信設定方法を解説します。クリエイター・広告主で上記の設定が完了すると、広告マネージャーからパートナーシップ広告を配信できるようになります。

 

1.広告を作成する際に「既存の投稿を使用」を選択します。

2.「パートナーコンテンツ」のタブに、前述のステップで承認したクリエイターの投稿が表示されます。広告に使用したい投稿を選択すれば、他の広告と同じように設定ができます。

 

パートナーシップ広告のコツ：共同投稿（コラボ投稿）の活用

パートナーシップ広告をより効果的に運用するには、共同投稿（コラボ投稿）の機能も活用するとよいでしょう。

名前の通り、コンテンツを共同で投稿していることになるため、広告主・インフルエンサー双方のフォロワーに投稿が表示されます。

共同投稿をすると、アカウント名に両者のアイコン・ユーザー名が表示され、双方のホーム画面にも投稿が表示されます。

両者のアイコンは重なって表示されるため、インフルエンサーのアイコンが前に表示されていると、ユーザーにとってより目を引くコンテンツになるでしょう。

 

共同投稿は、以下の手順で設定できます。

1.投稿作成画面から「タグ付け」を選択
2.「共同投稿者を招待」を選択
3.インフルエンサー（もしくは広告主）のアカウントを検索して選択
4.タグの位置を調整し、完了を選択

 

共同投稿者のアカウントには、DMが自動送信されるので、DMの案内に従って承認してもらいましょう。

以上で共同投稿の設定は完了です。

 

まとめ

Instagramのパートナーシップ広告について紹介しました。パートナーシップ広告は、インフルエンサーの影響力を活用できるため、通常の広告とは違った成果を得られる可能性があります。

 

また、ユーザーからの反応やコンバージョンなど、詳細な数値も確認できるため、従来のインフルエンサーマーケティングよりも効果を測定しやすいのも特徴です。Instagramでマーケティングを強化したい方は、パートナーシップ広告を利用してみてはいかがでしょうか？