【Youtube広告】動画アクションキャンペーン(VAC)とは?TrueViewアクションとの違い・メリット・注意点・設定方法を徹底解説!

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【Youtube広告】動画アクションキャンペーン(VAC)の設定方法は?概要から活用方法まで徹底解説!

Youtube広告の動画キャンペーンのひとつに、動画アクションキャンペーンがあります。このキャンペーンについて、以下のようなお悩みを抱えていませんか?

 

「動画アクションキャンペーンの特徴がよくわからない」
「詳細な設定方法が知りたい」
「動画アクションキャンペーンを選択するメリットは何?」

 

本記事では、Youtube広告の動画アクションキャンペーンについて、概要と設定方法、さらにメリットや使用上の注意点まで徹底解説しています。上記のような疑問を感じている方は、ぜひ最後までお読みいただき動画アクションキャンペーンの運用を始めてみてください。

弊社では、Youtube広告を実施する際の多くの場合に動画アクションキャンペーンをおすすめしております!

Youtube広告の動画アクションキャンペーン(VAC)とは

Youtube広告の動画アクションキャンペーンとは、Youtube広告で配信できる広告メニューの一つです。

元々はTrueViewアクションという広告メニューが存在しましたが、2022年4月末より、TrueViewアクション広告のアップグレード版として公開された広告メニューとなります。

Youtube広告の動画アクションキャンペーン(VAC)の特徴

コンバージョンに特化したキャンペーン

動画アクションキャンペーンは、コンバージョン重視のキャンペーンです。動画広告をみたユーザーに、購入や申込みなどのアクションを促したい場合に適しています。

 

コンバージョンを獲得できそうな場合に入札単価が調整されるため、より効率的にコンバージョンを獲得しやすいという特徴があります。

YouTubeとそれ以外の場所へ広告が配信される

動画アクションキャンペーンは、YouTubeだけでなく、YouTube以外の場所へも広告が配信されます。Googleのすべての場所へ配信可能となっていて、コンバージョンにつながるユーザーへ多方面からアプローチする動きをとります。

 

動画アクションキャンペーンの配信面は以下のとおりです。

・YouTube(ホームフィード、動画再生ページ、次のおすすめ)
・Google検索結果
・Gmail
・YouTube の「次のおすすめ」

 

動画アクション キャンペーンの表示イメージを確認してみましょう。

YouTubeのホームフィード

YouTubeのホーム画面に広告が表示される

Google広告の動画アクションキャンペーンの掲載先

YouTube動画再生ページ(モバイル・パソコン・テレビ)

YouTubeで動画を再生する際に広告が表示される

Google広告の動画アクションキャンペーンの掲載先

Google広告の動画アクションキャンペーンの掲載先

YouTubeの次のおすすめ画面

YouTube動画の視聴後に他のおすすめ動画として広告が表示される

Google広告の動画アクションキャンペーンの掲載先

YouTubeの検索結果(パソコン・モバイル)

YouTube上で動画を検索した画面に広告が表示される

Google広告の動画アクションキャンペーンの掲載先

Google動画パートナー

YouTube 以外のウェブサイトやアプリで動画広告が表示される

Google広告の動画アクションキャンペーンの掲載先

TrueViewアクションとの違い

配信される広告フォーマットが追加

TrueViewアクションではスキップ可能なインストリーム広告のみでしたが、動画アクションキャンペーンではスキップ可能なインストリーム広告とインフィード動画広告が使用されて広告が配信されます。

広告枠が追加

TrueViewアクションではYoutubeの動画再生ページとGoogle動画パートナーのみでしたが、動画アクションキャンペーンではYouTubeホームフィードにも広告が表示されるようになりました。

広告アセットが増加

先程お伝えしましたが、動画アクションキャンペーンインフィード動画広告を使用できるようになったので、以下の広告アセットが追加できるようになりました。

・長い広告見出し
・説明文

動画アクションキャンペーンのメリット

動画アクションキャンペーンのメリットとして以下4つがあります。

1.配信可能な場所が豊富
2.コンバージョン増加が見込める
3.CTRが高くCPCが低い
4.検索履歴を持つユーザーにターゲティングできる

それぞれ順に確認していきましょう。

1. 配信可能な場所が豊富

動画広告キャンペーンでは、YouTubeホームフィードやGoogle動画パートナーなどへ動画広告が配信されます。

 

また、1 つのキャンペーンでモバイル・パソコン・テレビにも広告を掲載できます。配信面やデバイスごとに別々のキャンペーンを作成する必要がない点も大きなメリットです。

2.コンバージョンの増加が見込める

コンバージョンに繋がりそうな場合には、YouTubeでもその他の場所でも広告が配信されます。配信された動画広告内にCTAボタンが設定されているため、ユーザーをウェブサイトや自社商品へ誘導しやすく、誘導先で購入や申込みなどのコンバージョンが発生する可能性が高まります。

 

また、動画アクションキャンペーンは、広告を配信したいユーザー層も細かくターゲティングできるので、狙ったユーザーに最適な場所で広告が配信できる点も抑えておきましょう。

3.CTRが高くCPCが低い

弊社調べでは、カスタム動画(スキップ可能なインストリーム広告)と比較して動画アクションキャンペーンでは、CTRは2倍・CPCは70%downという結果が出ました。

 

CTR(クリック率)が2倍なので従来のキャンペーンと比べて、表示された動画広告に対してユーザーが興味を持っている割合が高いということがわかります。つまり、動画アクションキャンペーンを利用することで、コンバージョンが獲得できそうな場所へ適切に配信が進んでいるということです。

 

また、CPC(クリック単価)については、動画広告1クリックあたりの費用が70%downしたことから、コンバージョンを獲得するために入札単価が自動調整され、YouTube でも他の場所でも広告が配信されることで1クリックあたりの単価が低くなったと予想できます。

4.検索履歴を持つユーザーにターゲティングできる

動画アクションキャンペーンだけでなくYoutube広告全般に言えることですが、設定したキーワードをGoogle(検索エンジン)で検索したことがあるユーザーにYoutube広告を配信するターゲティングが利用できます。

 

例えば、弊社(インターネットの広告代理店)がYoutube広告にて宣伝するなら、「Youtube広告 代理店」と過去Googleで検索履歴を持つユーザーに、Youtube広告の運用代行のクリエイティブで配信するイメージのため、リードが獲得できそうです。

上記の例のように、検索履歴を基にターゲティングができるためニーズが顕在化しているユーザーに動画広告を表示させることができるためよりコンバージョンがとれやすいと考えれます。

動画アクションキャンペーンの注意点

メリットだらけの動画アクションキャンペーンですが、使用する前に確認していただきたい注意点が2点あります。

コンバージョン設定が必須

まず1点目ですが、コンバージョン設定が正しくされているかという点です。コンバージョン設定がされていないと動画アクションキャンペーンが活用できないからです。

低予算だと最適化が進まない可能性

2点目として予算が低すぎる場合も注意が必要です。

 

”予算をいくらに設定するかで、コンバージョン重視の最適化に要する期間が変化します。目標コンバージョン単価制を使用するキャンペーンでは、予算を目標コンバージョン単価の 15 倍以上に設定することが推奨されています。”

 

Google広告ヘルプより抜粋

 

コンバージョンを獲得するために十分な予算を設定できない場合、最適化が中々進まない可能性も考えられるため、下記を参考に予算を設定してください。

 

予算 最適化に要する時間
目標コンバージョン単価の 15 倍以上 7~8 日
目標コンバージョン単価の 10~15 倍 2 週間
目標コンバージョン単価の 5~10 倍 3 週間

      ​​ 

動画アクションキャンペーンのメリットを最大限に活かすためにも、コンバージョン設定と予算設定は事前に確認しておきましょう。

動画アクションキャンペーンはこんな方におすすめ

動画アクションキャンペーンは下記の場合におすすめです。

・コンバージョン単価を抑えてコンバージョンを促進したい
・動画視聴後にLP(ランディングページ)にも遷移してもらいたい

 

効果を最大限発揮させるために、それぞれ要点を確認していきましょう。

コンバージョン単価を抑えてコンバージョンを促進したい

動画アクションキャンペーンでは、コンバージョン単価を最小限に抑えつつ、コンバージョン数を伸ばすことができます。動画広告の目的が、広告する商品やサービスをさまざまな場所で配信し、コンバージョンを獲得したい場合にピッタリなキャンペーンです、

 

また、コンバージョン単価を最小限に抑えることができるという点については、動画アクションキャンペーンで選択する入札戦略が大きく関係しています。

 

動画アクションキャンペーンでは、目標コンバージョン単価とコンバージョン数の最大化を選択するのですが、それぞれ下記のように入札単価が調整されます。

 

・目標コンバージョン単価:コンバージョン重視で入札単価が最適化
・コンバージョン数の最大化:予算内でコンバージョンを獲得するために入札単価が最適化

 

コンバージョンに至る可能性が高い場合に入札単価が引き上げられる一方、コンバージョンに至る可能性が低い場合には入札単価が低くなるので、結果としてコンバージョン単価が抑えられるのです。

動画視聴後にLP(ランディングページ)にも遷移してもらいたい

動画広告を視聴してもらった後に、LPに遷移してもらいたい場合もやはり動画アクションキャンペーンがおすすめです。

上述したとおり、通常のスキップ可能なインストリーム広告と比較し動画アクションキャンペーンの方がCPCは70%低いため、限りある予算でクリック数を最大化するには動画アクションキャンペーンが良いといえます。

動画アクションキャンペーンのコツ

動画アクションキャンペーンで広告配信をする際のコツを3つご紹介します。参考にして頂きぜひ成果を出してください!

最初の5秒で興味を引く動画に

スキップ可能なインストリーム広告形式で動画広告が配信されるため、最初の5秒で興味を引けないとスキップされてしまいます。最初の5秒で興味を引く動画にしましょう。

え?っと思わせるような動画や私のことだ!と思わせるような動画もおすすめです。

ターゲットユーザーが興味を引くサムネイルに

インフィード動画広告形式でも広告が配信されるため、ターゲットが興味を引くサムネイルを設定しましょう。

以下サムネイルのポイントです。

・スマホを意識して文字は大きく
・他Youtubeコンテンツと類似したサムネイル(広告っぽさを軽減)

行動を促すクリエイティブに

動画の途中や最後どこかに、ウェブサイトの遷移を促すような、セクションを入れましょう。

例えば以下のようなイメージです。

・詳しくはWebサイトを見てね
・詳しくは青いボタンをクリック
・詳しくは「〇〇」と検索

興味を持ったユーザーが次にできる行動を明示してあげましょう。

遷移先のLPを最適な状態にする

遷移先のLP・Webサイトは目的としている成果を達成するために最適なものを用意しましょう。

動画アクションキャンペーンは、クリック単価が低いためLPに誘導しやすいのが特徴です。検索広告やその他SNS広告などで効果のよかったLPなどを利用しましょう。

 

明確なCV獲得目的の広告で、初めてのWeb・SNS広告が動画アクションキャンペーンだとしたら施策の優先順位を間違えている可能性もあるので、いまいちど媒体・施策選定を見直していただくと良いかもしれません。

【5Step】動画アクションキャンペーンの設定方法

動画アクションキャンペーンの設定手順は、以下の通りです。

 

Step1.Google広告で新しいキャンペーンを作成
Step2.「キャンペーン目標」を選択する
Step3.キャンペーンの詳細設定を行う
Step4.広告グループの設定を行う
Step5.動画広告の作成

 

※動画キャンペーンを利用する場合は、事前に広告用に作成した動画をYouTubeにアップロードしておく必要があります。動画アクションキャンペーンを作成する前に動画のアップロードを済ませておきましょう。

Step1. Google広告で新しいキャンペーンを作成

Google広告管理画面にログインします。

左側のメニュー一覧から、【キャンペーン】を選択し、【+】マークをクリックしてください。動画アクションキャンペーンの設定方法

プルダウンに表示された項目の中から、【新しいキャンペーンを作成】をクリックします。

動画アクションキャンペーンの設定方法

Step2. 「キャンペーン目標」を選択する

新しいキャンペーンを作成する画面に遷移したら、キャンペーン目標を選択します。

 

キャンペーンで達成したい目標を選ぶのですが、【販売促進】【見込み顧客の獲得】【ウェブサイトのトラフィック】から選択してください。

 

もし、目標が決まっていない場合は、【目標を指定せずにキャンペーンを作成する】を選択することもできます。

 

今回は、【ウェブサイトのトラフィック】を選択し、【続行】をクリックします。

動画アクションキャンペーンの設定方法

キャンペーンタイプの選択では、【動画】を選択します。

 

キャンペーンのサブタイプとして、【コンバージョンの促進】がデフォルトで選択されますので、そのまま【続行】をクリックしてください。

動画アクションキャンペーンの設定方法

Step3. 動画キャンペーンの詳細設定を行う

キャンペーンの各種設定をおこなう画面が表示されますので、下記をそれぞれ設定しましょう。

 

・キャンペーン名
・地域
・言語
・入札戦略
・予算と日程

 

地域・言語

・地域・言語の項目では、動画アクションキャンペーンでターゲットとする地域と言語を設定します。地域設定は、ターゲット範囲を狭めすぎると配信が進まないことが懸念されるため、最初は絞りすぎないように注意しましょう。

 

入札戦略

入札戦略の項目では【目標コンバージョン単価】か【コンバージョン数の最大化】かを選択できます。

 

1回あたりのコンバージョンに対して支払う単価が決まっている場合は、目標コンバージョン単価を選択します。コンバージョン単価重視ではなく、コンバージョン数を最大限に獲得する方が優先の場合は、コンバージョン数の最大化がおすすめです。

 

なお、【コンバージョン値の最大化】と【目標広告費用対効果】入札戦略はキャンペーン新規作成時には設定できないのですが、コンバージョンが増えれば設定できるようになります。

 

”「目標広告費用対効果」と「コンバージョン値の最大化」入札戦略は、キャンペーンでコンバージョンが 30 件収集されるまで利用できません。”

 

Google広告ヘルプより抜粋

 

予算と日程

予算と日程の項目では日予算かキャンペーンの合計予算を選択して、ご希望の予算を入力します。

 

・日予算→1日に支払い可能な平均の予算
・キャンペーンの合計予算→キャンペーン期間で支払い可能な予算の合計

動画アクションキャンペーンの設定方法

【予算と日程】の項目には、広告の配信日と終了日を設定する項目もあるので、こちらも設定しましょう。

 

動画広告の審査に数日かかる場合もあるため、開始日は数日余裕を持たせて設定することを推奨します。

動画アクションキャンペーンの設定方法

Step4. 広告グループの設定を行う

次に、広告グループの設定をしていきます。

 

・広告グループ名
・オーディエンス

広告グループ

広告グループでは、ターゲットとするユーザー属性とオーディエンスの設定をおこないます。

動画アクションキャンペーンの設定方法

オーディエンス

オーディエンスの項目では、ユーザーの属性、興味や習慣、積極的に調べている情報などに基づき広告が配信されます。

 

新しいオーディエンスを作成して、動画キャンペーンに適用したい場合は、【オーディエンスの作成】をクリックして、下記の各項目を設定しましょう。

動画アクションキャンペーンの設定方法

Step5.動画広告の作成

広告グループの設定のあとは、動画広告の設定をおこないます。動画アクションキャンペーンではレスポンシブフォーマットが使用されているため、【スキップ可能なインストリーム広告】と【インフィード動画広告】を設定します。

 

まずは、【お客様の YouTube 動画】の検索ボックスに、動画のキーワードか、動画のurlを入力して作成した動画を検索します。

動画アクションキャンペーンの設定方法

動画を選択すると、各種設定項目が表示されるので、下記必須項目を入力しましょう。

 

・最終ページURL
・行動を促すフレーズ
・長い広告見出し
・説明文

 

それぞれの項目を簡単に説明します。

最終ページURL

最終ページURLは、広告をクリックしたユーザーがアクセスするランディング ページのURLです。

行動を促すフレーズ

行動を促すフレーズには、ユーザーがクリックしたくなるような言葉を入力します。

例)「今すぐ購入」、「詳細を見る」

長い広告見出し

長い広告見出しは、動画広告で扱っている商品やサービスを宣伝する文言を設定します。半角 90 文字(全角 45 文字)で設定してください。

説明文

説明文は、商品やサービスの説明を入力します。半角 70 文字(全角 35 文字)で設定してください。

動画アクションキャンペーンの設定方法

必須項目をすべて入力できたら、下記も設定していきましょう。

 

・コンパニオンバナー(パソコンのみ)
・広告名

コンパニオンバナー(パソコンのみ)

コンパニオンバナー(パソコンのみ)の項目で、バナーを自動生成するか、自分でアップロードするかを選択します。

広告名

広告名の項目には、ご希望の広告名を入力します。

 

【キャンペーンの作成】をクリックすれば、動画アクションキャンペーンの完成です。

まとめ

動画アクションキャンペーンは機械学習によってコンバージョン単価を抑えつつコンバージョンを促進できる、Youtube広告の動画キャンペーンの一つです。動画アクションキャンペーンを活用すれば、コンバージョンに至る可能性がある場合に入札単価を調整するため、既存の動画キャンペーンよりも広告成果を期待できます。

 

動画広告を配信する目的として、広く知ってもらうこと(認知度向上)もあげられますが、それよりもコンバージョン獲得を目標にしているのであれば、ぜひとも動画アクションキャンペーンを検討していただきたいです。

 

なお、導入する際にはコンバージョントラッキングと予算に注意が必要な点も説明しました。その点についてもしっかり理解し、動画アクションキャンペーンを取り入れてみてください。

 

より詳しく確認したい方や設定に不安がある方は、無料相談もご用意しております。この機会にぜひご活用ください。

 

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norihisa kimura
この記事を書いたのは
kimura norihisa

デジタルマーケティング

Web広告代理店(東証二部)にて数十社以上のコンサルティングを経験。現在は上場企業を含む企業のマーケティングのコンサルティング業務を担当。マーケティング上流から広告運用などの実務部分まで得意とする。