LINE広告のターゲティングを徹底解説!活用のコツや成功事例も紹介

LINE

LINE広告とは

LINE広告とは、コミュニケーションアプリ「LINE」のユーザー向けに配信される広告です。LINEアプリ内のタイムラインやトーク画面、LINEの関連アプリなどのスペースに広告を掲載できます。また、LINEは多くのユーザーに利用されているため、企業の認知度向上や売上アップにも貢献します。

LINEは他のSNSよりも利用者数が多いため、幅広いユーザー層にアプローチできるのが特徴です。

LINE広告のターゲティングの種類

LINE広告には以下3種類のターゲティング方法があります。

・オーディエンス配信
・オーディエンスセグメント配信
・類似配信

それぞれの詳細や特徴について、順番に解説していきます。

1.オーディエンス配信

引用元:LINE Business Guide 2023年4月-9月期

オーディエンス配信とは、自社が所持する顧客データをもとに、ターゲットとするユーザー層を絞り込むターゲティング方法です。

具体的には、LINEアカウントに登録されたユーザーのLINE IDや電話番号、または所持している顧客データから、そのデータに基づいたターゲットユーザーを選定できます。そのため、広告を配信するユーザーを限定したい場合に有効なターゲティング方法です。

オーディエンス配信には8つの活用方法があるため、以下ではさらに詳しく解説していきます。

1-1.ウェブトラフィックオーディエンス

ウェブトラフィックオーディエンスは、サイトに設置したLINE Tagのトラッキング情報をもとに、訪問ユーザーのオーディエンスを作成できます。たとえば、特定のページを訪問したユーザーへのリターゲティング配信や、ボタンのクリックなど、サイト内の行動でのターゲティングも可能です。

1-2.モバイルアプリオーディエンス

モバイルアプリオーディエンスは、アプリの起動やアプリ内で購入、カテゴリの閲覧など、アプリ内での行動をターゲティングする方法です。たとえば、アプリをインストールしたユーザーに対して、キャンペーンやセールの告知をしたい際に活用できます。

1-3.IDFA/AAIDアップロード

IDFA/AAIDアップロードとは、保有しているIDFA/AAIDデータからユーザーをターゲティングする方法です。IDFA/AAIDとは広告識別子のことで、OSがインストールされた端末ごとに付与されるIDです。

メールアドレスや電話番号などの顧客データを保有していない場合でも、IDFA/AAIDデータからユーザーを絞り込んだターゲティングが可能となります。

1-4.電話番号アップロード

電話番号アップロードは、顧客の電話番号をアップロードし、オーディエンスを作成するターゲティング方法です。既存顧客のデータを活用できるため、サイトやアプリへの再訪問や新商品の告知などに有効的なターゲティングです。

1-5.メールアドレスアップロード

メールアドレスアップロードは、上記の電話番号と同じく、メールアドレスをアップロードして、オーディエンスを作成するターゲティング方法です。会員登録したユーザーや資料請求したユーザーなど、メールアドレスを獲得できている場合には有効的なターゲティングです。

1-6.LINE公式アカウントの友だちオーディエンス

LINE公式アカウントの友だちオーディエンスは、自社のLINEアカウントの友だち、またはブロックされている友だちをターゲティングできる方法です。そのため、LINE友だち数が多い場合は活用しやすい方法です。

ブロックされている友だちもターゲティングできるため、メッセージ送信でアプローチできないユーザーにも、広告から接触が可能となります。

1-7.動画視聴オーディエンス

動画視聴オーディエンスは、配信した動画広告を視聴したユーザーをターゲットに、オーディエンスを作成するターゲティング方法です。

動画の再生率を指定できるので、クリックはしていないが動画を長時間再生したユーザーなど、自社に興味を持っているユーザーをターゲティングできます。

1-8.画像クリックオーディエンス

画像クリックオーディエンスは、配信した画像広告をクリックしたユーザーをターゲットに、オーディエンスを作成するターゲティング方法です。画像は1枚ずつではなく、キャンペーン単位で指定が可能です。

画像広告をクリックしたユーザーは、自社への興味が高いと考えられるため、より詳細な情報の広告や、購入へ促す広告を配信するのにおすすめです。

2.オーディエンスセグメント配信

引用元:LINE Business Guide 2023年4月-9月期

オーディエンスセグメント配信とは、LINE上のユーザーの属性や行動履歴などをもとに、ターゲットとするユーザー層を絞り込むターゲティング方法です。

具体的には、ユーザーが使用するLINEアプリやLINEの関連サービスを通じて得られる情報を活用し、年齢や性別、居住地、興味関心などをもとにユーザーをセグメント化します。商材のターゲットに合うユーザーに配信できるため、広告の費用対効果を高められるでしょう。

オーディエンスセグメント配信には7つの活用方法があるため、以下ではそれぞれの方法について解説します。

2-1.地域セグメント

地域セグメントは、都道府県・市区町村別にユーザーを分類するセグメントです。また、指定した地点からの半径レベルでも設定することが可能です。

たとえば、特定の地域で開催されるイベントや店舗オープンなどの情報を、特定の地域のユーザーをターゲットにして広告を配信できます。

2-2.年齢セグメント

年齢セグメントは、年齢層別にユーザーを分類するセグメントです。14歳以下から65歳以上まで、5歳ごとに切り分けたセグメントを選択できます。

商材を利用する年齢が限られている場合や、ターゲットとしたいユーザーの年齢が明らかな場合、有効的なターゲティング方法です。

2-3.性別セグメント

性別セグメントは、すべて・男性・女性からセグメントを選択できます。

たとえば、美容関連の商品やサービスを提供する場合、女性をターゲットにして広告を配信できます。

2-4.OS

OSでは、Android OS、iOSのほか、各OSのバージョンをターゲティングする方法です。たとえば、iOSユーザー向けのアプリやサービスを提供する場合、iOSユーザーをターゲットにした広告を配信できます。

2-5.趣味・関心セグメント

趣味・関心セグメントは、ユーザーの趣味や関心に基づいて分類する方法です。スポーツ、エンタメ、ファッション、金融など、18種類のカテゴリから指定できます。

自社の商材が特定のカテゴリに分類できる場合、有効的なターゲティング方法となります。

2-6.行動セグメント

行動セグメントは、ユーザーの行動履歴をもとにターゲティングする方法です。テレビの視聴頻度、キャリアの変更、購買経験など、9つのセグメントから選択できます。

たとえば「キャリアの変更」では、過去2年間で端末を変更した/過去2年間で端末を変更していないの2種から選択できます。新プランや乗り換えキャンペーンなどの告知をする際に、活用できるセグメントです。

2-7.属性セグメント

属性セグメントは、職歴や推定年収、配偶者・子どもの有無など、ユーザーの属性をターゲティングする方法です。たとえば、ファミリー向けの商材の広告を配信する場合、配偶者や子どもの有無を指定するのが有効的です。

3.類似配信

引用元:LINE Business Guide 2023年4月-9月期

類似配信とは、指定したオーディエンスと類似するユーザーを探し出し、オーディエンスのサイズを拡張して配信する方法です。

たとえば、コンバージョンに到達したユーザーの類似オーディエンスを作成すれば、すでにコンバージョンしたユーザーと似た属性・傾向を持つユーザーに広告を配信できます。

類似度は1%〜15%の間で指定可能です。1%に近いほど類似度は高くなりますが、オーディエンスサイズは小さくなり、リーチできるユーザー数は少なくなってしまいます。逆に類似度が15%の場合、リーチできるユーザー数は多くなりますが、類似度が低い=確度の低いユーザーにも配信されてしまうので、注意が必要です。

LINE広告のターゲティングを活用するコツ

LINE広告には数多くのターゲティング設定方法があります。自社の商材に合わせ、ターゲティングを組み合わせて配信することが重要ですが、さらに有効活用するには以下の2つも押さえておきましょう。

・クロスターゲティングを設定する
・除外設定を活用する

それぞれ順番に解説していきます。

クロスターゲティングを設定する

クロスターゲティングとは、LINE公式アカウントやLINEポイントなど、LINEの関連サービスで取得した情報をLINE広告に活用できる機能です。ユーザーの興味・関心度合いや行動履歴を、サービス単体ではなく全体でデータを活用し、有効な広告配信ができるようになります。

たとえば、LINE公式アカウントのメッセージを開封したユーザーのオーディエンスを基に、リターゲティングや類似のオーディエンスを作成すれば、興味・関心度合いの高いユーザーに広告を配信できます。

LINE広告だけでなく、公式アカウントの機能も日頃から利用している企業にはおすすめの手法です。

除外設定を活用する

ターゲティングでは、除外設定も活用しましょう。

ターゲティングの機能では、広告を配信したくない・広告の配信を抑制したいオーディエンスの設定も可能です。確度の低いユーザーへの配信を抑制することにより、配信の効率を高められるようになります。

たとえば、一度コンバージョンページに到達したユーザーを除外設定すれば、新規ユーザーの獲得拡大につながります。

広告の配信を強化するターゲットだけではなく、除外設定も活用して、広告配信の効率を高めましょう。

LINE広告のターゲティングを活用した事例

最後に、LINE広告のターゲティングを活用した事例を紹介します。

1.株式会社スナックミー
2.株式会社仙台銀行
3.株式会社RITA-STYLE

各事例について、順番に見ていきましょう。

1.株式会社スナックミ

おやつのサブスクリプションサービス「snaq.me」を運営する株式会社スナックミーでは、新規顧客の獲得を目標にLINE広告を運用しています。snaq.meの既存顧客の95%が女性であり、幅広い年齢層にも利用されていることから、以下3つのターゲティングを活用しました。

・25歳以上、女性に絞ったオーディエンスセグメント配信
・LINE Tagのトラッキング情報を基にしたオーディエンス配信
既存顧客のデータを活用した類似配信

この結果、当初はLINE広告経由での獲得は5%でしたが、1年後には30%にまで伸長しました。さらに、他媒体ではアプローチできなかった、40・50代の新規ユーザー獲得にもつながっています。

参考:新規集客の30%がLINE広告経由!半年でCV数を8.4倍にしたスナックミーの運用ノウハウ

2.株式会社仙台銀行

株式会社仙台銀行では、個人向けローン申込の新規獲得数アップを目的にLINE広告を配信しています。仙台銀行は、以前より公式アカウントでチャットボットも活用していたことから、以下のターゲティングを活用しました。

・20歳以上、宮城県内のユーザーに絞ったオーディエンスセグメント配信
・チャットボットで会話データの反応がよかったユーザーの類似配信

広告運用やクリエイティブの改善も効果を発揮し、5ヶ月で申し込み数が12倍に伸長する結果を出せています。

参考:5ヵ月でローン獲得件数が12倍超に成長!LINE広告とチャットコマース併用による地銀の新規獲得施策

3.株式会社RITA-STYLE

「マンツーマントレーニングサービス」を提供するリタスタイルでは、新規顧客の獲得を目標にLINE広告を運用しています。サービスのメインターゲットである40代女性にアプローチするために、以下のターゲティングを活用しました。

・サイトにアクセスしたことのあるユーザーをリターゲティングするオーディエンス配信
・体験レッスンの申し込みや入会したユーザーの類似配信

この結果、アプローチできるユーザーの母数が大幅に増加し、さらに他媒体よりも約半分のCPAでLINE広告を運用できました。

参考:潜在・顕在ユーザーを集客するマンツーマントレーニングジムのLINE活用

まとめ

LINE広告のターゲティングや成功事例について解説しました。LINE広告はターゲティングの種類が豊富なので、組み合わせ次第で獲得見込みの高いユーザーに広告を配信できます。

LINEはユーザー数も多いため、広告を効率的に配信するにはターゲティングの活用が欠かせません。

自社の商材に合ったターゲティングを設定し、さらに広告の効果を高めていきましょう。

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