【Facebook広告】ダイナミック広告の設定方法を5STEPで解説!相性の良い業界や事例も紹介
Facebook / Instagram広告では、ターゲットごとにクリエイティブを自動配信する「ダイナミック広告」という機能があります。
そんなメリットの多い「ダイナミック広告」の出稿を検討する上で、
「Facebook/ Instagramのダイナミック広告はどこに掲載される」
「どんなメリットがあるか知りたい」
「設定方法がわからない」
上記のような課題が生じるかと思います。
本記事では、企業の広告担当者様へ向けて、Facebook/ Instagramのダイナミック広告設定方法⑤STEPや相性の良い業界や事例を紹介しています。
目次
Facebook / Instagramのダイナミック広告とは
ダイナミック広告とは、クリエイティブ制作に使用する「説明文」「写真」「動画」などを事前に登録をしておくと、各要素を組み合わせて自動で広告出稿してくれるサービスです。
最大の特徴は、ユーザーの「興味」「意向」「アクション」などに基づいて、1人1人にあった最適な情報を提示してくれる点となります。
ダイナミック広告の仕組み
ダイナミック広告は、Webページ上に埋め込まれたタグからユーザーの行動データなどを取得した上で、機械学習をおこないます。
Facebook / Instagram広告では、ユーザーのWeb上の行動を把握できる「Facebookピクセル」という機能があります。
「Facebookピクセル」がユーザーのアクションや閲覧履歴を取得し、事前に登録をしておいた「カタログ内」から最適な情報を表示するという仕組みです。
ダイナミック広告の掲載場所
ダイナミック広告の掲載場所は下記の通りとなります。
掲載箇所 | |
フィード
右側広告枠 Marketplace ストーリーズ |
|
フィード
ストーリーズ 発見タブ |
|
Audience Network | ネイティブ
バナー インタースティシャル |
Messenger | ホーム |
各配信面に関しては、出稿時に指定することも可能です。
Facebook / Instagramのダイナミック広告のフォーマット
Facebook / Instagramのダイナミック広告が出稿できるフォーマットを紹介します。
下記フォーマットから、自社商材にあったものを選定してみましょう。
シングル画像形式
シングル画像形式は、1枚の画像とテキストを組み合わせたフォーマットです。
複数の画像を登録しておけば、その中の1つが広告として表示されます。
カルーセル形式
カルーセル形式は、2〜30枚までの画像をスライドで表示することができるフォーマットです。シングル画像形式とは違い、複数の商品を並べて訴求できるメリットがあります。
コレクション形式
コレクション形式は、メインとなる1枚の静止画または動画の他に、下部に関連する商品画像を4枚表示できるフォーマットです。
広告をタップすると、フルスクリーンになる「インスタントエクスペリエンス」が表示されるのが特徴といえます。
Facebook / Instagramのダイナミック広告のメリット
続いて、Facebook / Instagramのダイナミック広告のメリットを紹介します。
下記メリットを理解した上で、出稿を検討してみましょう。
興味関心が高いユーザーに最適な広告を自動で表示できる
ダイナミック広告を利用すると、興味関心が高いユーザーに最適な広告を自動で表示できるメリットがあります。
例えば、ユーザーがECサイトなどで、直近で閲覧した商品と類似した商品の広告を表示できます。
そのため、通常の広告よりもコンバージョンにつながりやすいといえるでしょう。
クリエイティブ制作の工程が減る
ダイナミック広告を利用すると、クリエイティブ制作の工程が減るメリットがあります。通常のクリエイティブ制作では、ターゲットに合わせてさまざまなパターンを用意しておく必要があります。
しかし、ダイナミック広告であればクリエイティブに必要な「説明文」「見出し」「ビジュアル要素」を用意しておくだけで、ユーザーに最適な最適な広告を表示してくれます。
そのため、ターゲットごとにクリエイティブを制作する工程をカットできるのがメリットといえるでしょう。
潜在ユーザーのアプローチにも適している
ダイナミック広告は、潜在ユーザーのアプローチにも適しています。ダイナミック広告では、利用者の属性にあわせた広告配信が可能なためです。
例えば、ユーザーが過去に閲覧したWebサイトなどの情報に基づいて、最適な広告を表示するため、潜在意識に働きかけることができます。
Facebook / Instagramのダイナミック広告のデメリット
ダイナミック広告では、商品情報などのデータフィードの設定が必要です。そのため、データフィードの「更新」など、管理が煩雑になる場合があります。
また、ダイナミック広告は、表示された商品やサービスに関する情報がリアルタイムで変更されるため、広告の効果測定が難しい点もデメリットです。クリック率やコンバージョン率などの成果も、広告の内容や表示方法によって異なるため、正確な評価が難しいといえるでしょう。
Facebook / Instagramのダイナミック広告と相性の良い業界
続いて、ダイナミック広告と相性の良い業界を紹介します。
下記内容に当てはまる企業は、ダイナミック広告を活用してみましょう。
ECサイト
ECサイトはダイナミック広告を活用すると、効果的なプロモーションをおこなうことができます。ECサイトでは、商品の在庫状況や価格、セール情報など、商品情報が常に変化します。ダイナミック広告であれば、リアルタイムに最新の商品情報を配信できるでしょう。
人材
人材業界もダイナミック広告を活用することができます。人材業界は、求職者と企業をマッチングするために、常に新しい求人情報を更新しています。ダイナミック広告を活用することで、リアルタイムに更新された情報をターゲット層に提供し、効果的なプロモーションをおこなうことができます
例えば、求人情報が更新されるたびに、カタログの情報を更新すれば、最新の求人情報をターゲット層に提供することができます。
不動産
不動産業界でも、ダイナミック広告を活用すると、効果的なプロモーションをおこなうことができます。不動産業界では、物件情報や地域情報などの情報が常に変化しますが、ダイナミック広告を活用することで、最新の物件情報や価格情報などをリアルタイムで配信できます。
さらに、不動産業界では、物件の内見などが必要です。ダイナミック広告を活用すれば、物件の魅力を的確に伝え、ターゲット層の関心を引き付け、内見につなげることができるでしょう。
旅行
旅行業界では、ダイナミック広告を活用することで、非常に効果的なプロモーションをおこなうことができます。ダイナミック広告では、季節によって変化する需要に柔軟に対応することが可能です。
例えば、夏休みや冬休みなど、長期休暇を利用しての旅行需要が高まる時期があります。
ダイナミック広告を活用し、これらの需要に応じたプロモーションをリアルタイムでおこなえば、ターゲット層の関心を引き付け、予約につなげることができます。
Facebook / Instagramのダイナミック広告を出稿する前に必要なものは2つ
ダイナミック広告を出稿するには、下記2つが必要です。
こちらを事前に準備しておくようにしましょう。
カタログ作成
ダイナミック広告を出稿するには、事前に商品やサービスの情報が含まれたカタログ作成が必要です。
カタログは下記3つの方法で作成できます。
・手動で追加
・CSV、TSV、XML形式などのアップロード
・Facebookピクセル
Facebookピクセル
ダイナミック広告を出稿するには、事前にFacebookのピクセルを設置する必要があります。ピクセルを設置することで、ターゲット層の行動や興味をトラッキングし、より精度の高い配信を行うことができます。
Facebook / Instagramのダイナミック広告設定方法を⑤STEPで紹介
ダイナミック広告設定方法を⑤STEPで紹介します。
下記手順に沿って、ダイナミック広告を出稿してみましょう。
【STEP①】コマースマネージャを立ち上げる
はじめにFacebookアカウントにログインし「ビジネスマネージャー」にアクセスします。
ビジネスマネージャーは、Facebook上での広告活動を一元管理できるツールです。コチラからビジネスマネージャーにログインしましょう。
登録がまだの方は、コチラにアクセスし「アカウントを作成]」から登録をしてください。
次に「ビジネスマネージャー」の左上の「メニュー」から、「コマースマネージャー」をクリックします。
【STEP②】カタログを追加を選択
「コマースマネージャー」下部にある「カタログを追加」を選択してください。
【STEP③】カタログタイプを選択
続いて、カタログタイプを選択します。自社の商材にあったタイプを選択しましょう。
「商品情報をアップロードする」を選択して「カタログ所有者」「カタログ名」を入力し、
右下の「作成」を選択します。
カタログが作成されれば完了です。
【STEP④】商品情報をアップロード
続いて、商品情報をアップロードしていきます。
「コマースマネージャー」に戻ると、先程作成したカタログが追加されています。
該当するカタログを選択しましょう。
その後、右上の「アイテム追加」を選択します。
商品情報のアップロードには下記3つの方法があります。自社にあった方法を選択してみましょう。
手動で商品情報をアップロードする場合は「手動」を選択し、右下の「次へ」を選択します。
手動
商品の「画像」「タイトル」「商品説明」「商品ページのURL」「価格」などを1つずつ入力していきます。
別の商品情報を入力するときは「新しいアイテム」を選択すると「行」が追加されます。
商品情報が入力できたら、右下の「アイテムをアップロード」を選択しましょう。
「コマースマネージャー」に戻り、アイテムが追加されていれば完了です。
データフィード
データフィードで商品情報をアップロードする場合は「データフィード」を選択し、右下の「次へ」を選択します。
データフィードをアップロードする場合、Facebookが指定する書式でなくてはいけません。
そのため、はじめてデータフィードを使用する場合は「いいえ、フィードテンプレートを使います」を選択しましょう。
「テンプレートを作成する」を選択して、テンプレートをダウンロードしましょう。
ダウンロードしたテンプレートに商品情報を記入していきます。
記入方法については公式ヘルプを参考にしてください。
記入が終わったらテンプレートをアップロードします。
アップロードが完了したら「次へ」を選択しましょう。
アップロードのチェックが終われば完了です。
Facebookピクセル
Facebookピクセルを活用するとWebサイトから収集したデータを自動的にカタログに追加し、ダイナミック広告に使用することができます。
ただし、Facebookピクセルを使用する場合は、下記2つの条件を満たしておく必要があります。
・WebサイトにFacebookのピクセルを設置
・Webサイトにマイクロデータを追加
参考:Metaピクセルを使ってウェブサイトからカタログにアイテムを追加する|Meta
マイクロデータは「商品説明」「価格」「在庫」など、商品ページのコードに追加するタグです。追加には、コードを自分で編集するか開発者に編集してもらわなくてはいけません。
上記2つの条件を満たしている場合は、下記方法で商品情報をアップロードできます。
Facebookピクセルで商品情報をアップロードする場合は「Facebookピクセル」を選択し、右下の「次へ」を選択します。
出典:Meta
すでにWebサイトにFacebookピクセルを設置している場合、画像のように候補が表示されます。
該当するピクセルを選択すれば完了です。
【STEP⑤】キャンペーン作成
カタログの作成が完了したら、キャンペーンを作成しましょう。
ダイナミック広告を配信する場合キャンペーンの目的は「カタログ販売」に使用します。
「カタログ販売」を選択することで、先程作成したカタログを使用できるようになります。
その後、広告出稿の設定については、通常キャンペーンと同じ流れで実施できます。
Facebook / Instagramのダイナミック広告成功事例2選
最後に、Facebook / Instagramのダイナミック広告成功事例を2選紹介します。
HH Herb and Health
出典:Meta
HH Herb and Healthは、ハーブと健康に関する製品を販売している会社です。
彼らはFacebook広告を使用して、特定のターゲット市場に向けたダイナミック広告キャンペーンを実施しました。
ダイナミック広告を使用して、商品名、説明、価格、写真を自動的に生成し、ユーザーに配信しています。このキャンペーンにより、HH Herb and Healthは、広告費用対効果(ROAS)を最大化し、売上を増やすことができました。
また、ダイナミック広告を使用することで、広告のパフォーマンスを追跡し、広告の改善点の特定にも成功しています。
Malaya Optical
出典:Meta
Malaya Opticalは、マレーシア眼鏡・コンタクトレンズなどを販売する企業です。
Malaya Opticalは、ユーザーがWebサイト上で閲覧した商品に基づいて、ダイナミック広告を配信しました。例えば、ユーザーが特定の、眼鏡フレームを閲覧した場合、同じフレームを使った商品を紹介する広告を表示しています。
この戦略により、Malaya Opticalは、コンバージョン率が通常の広告よりも高くなり、コスト効率も大幅に向上しました。
まとめ
Facebook / Instagramのダイナミック広告は、クリエイティブ制作に使用する「説明文」「写真」「動画」などを事前に登録をしておくと、各要素を組み合わせて自動で広告出稿してくれるサービスです。
「興味関心が高いユーザーに最適な広告を自動で表示できる」「クリエイティブ制作の工程が減る」といったメリットがあります。「ECサイト」「人材」「不動産」「旅行」などの業界ととても相性がよいので、ぜひ、出稿してみましょう。
当社では、ダイナミック広告を活用した広告運用代行が可能です。広告運用に課題がある方は、下記リンクからお気軽にご相談ください。
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